カンボジア&冬季五輪

本日から2022年北京で冬季オリンピックが開催されます。

 

残念ながら、今回カンボジアからは参加選手がいません。と言いますか・・・カンボジアは、冬季オリンピック大会に今まで一度も参加したことがありません。しかしながら、以前カンボジアには、フィギュアスケートのナショナルチームがあったのです。

写真はイオンモール・プノンペンのスケートリンク

 

熱帯モンスーン気候に属しているカンボジアですが、2013年6月、プノンペン市内の「Kids City(ファミリーアミューズメントセンター」に初めてのアイススケートリンクがオープンし、その翌年には「イオンモール・プノンペン」にも、さらに広いアイススケートリンクがオープンしました。

(※本日現在、Kids City及びイオンモールプノンペンのアイススケートリンクは閉鎖されているようです。)

 

国内にスケートリンクが出来るまでは、フィギュアスケートという競技を知っているカンボジア人はほとんどいなかったようです。スケートリンクの開設以来、特に子ども達や若者の間で、フィギュアスケート競技に対する人気が出たようです。

写真は2017年の東南アジア競技大会に出場した2名男子フィギュアスケート選手

 

その後2015年に、カンボジア初のフィギュアスケートナショナルチームが結成されました。チームに在籍していた2名の男子フィギュアスケート選手は、2017年の東南アジア競技大会(於マレーシア・クアラルンプール)に出場しましたが、それがカンボジアのフィギュアスケート選手にとって、最初で最後の国際スポーツ大会になりました。

 

次の2023年東南アジア競技大会は、カンボジア・プノンペンで行われます。カンボジアでは初開催となり、カンボジアでアスリートの活躍を実際に観戦できる、非常に貴重なイベントとなるでしょう。今回の冬季五輪、そして、来年の東南アジア競技大会によって、カンボジア国内でフィギュアスケート競技への興味と関心が高まり、再びスケートリンクが復活すれば素敵ですね!そして、次の2027年の冬季五輪にカンボジア選手が参加すれば、ますますカンボジアでのオリンピック観戦は盛り上がるでしょう。

 


参考文献:

  • https://juliemasis.wordpress.com/2013/10/01/skating-magazine-first-ice-skating-rink-opens-in-cambodia/
  • https://www.khmertimeskh.com/52419/crowds-cool-off-at-aeon-malls-ice-skating-rink/
  • https://www.bbc.com/news/world-asia-42007557
  • https://en.wikipedia.org/wiki/Figure_skating_at_the_2017_Southeast_Asian_Games