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What’s On? In カンボジア Cambodia

#AngkorLikeNeverBefore キャンペーン

コロナ禍で落ち込んだシェムリアップ州の観光ビジネスを振興するため、カンボジアホテル協会(Cambodia Hotel Association)が「#AngkorLikeNeverBefore」というSNSキャンペーンを始めました。

 

多くの観光客の方々に「シェムリアップ・アンコール遺跡群」を訪れていただくため、キャンペーンにはプロモーションビデオが導入されています。ビデオは、シェムリアップの観光目玉スポットのアンコールワット、サーカス団「ファー」、トンレサップ湖、アプサラダンス、スバエクトーイ(影絵芝居)などを特集しています。ビデオを通じて、「観光客が少ない現在、落ち着いた雰囲気の中で、アンコール遺跡群の観光を堪能することができますよ!」ということもアピールしていきたいそうです。以前とは違った、アンコール遺跡群の魅力が味わえるようです!

 

プロモーションビデオは、下記からご覧いただけます。

 

昨年来の世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、カンボジアを訪れる外国人観光客の数は激減しています。カンボジア観光省が発表した2020年度旅行者数統計によりますと、2019年度の661万人から、約80%の減少があったそうです。なかでも、毎年およそ200万人もの外国人観光客が訪れていた、世界有数の世界遺産観光地「シェムリアップ・アンコール遺跡群」は、2020年度には約40万人にまで落ち込んでしまいました。

 

ワクチン接種が各国で始まっており、早期の感染収束が期待されます。以前のように海外旅行が楽しめるようになったあかつきには、アンコール遺跡群をはじめとするシェムリアップの新たな魅力に触れるため、ぜひカンボジアを訪れていただきたいと思っております。

 


参考文献:

  • Seishiron, 「カンボジア観光省旅行者数統計2003年~最新版」, https://seishiron.com/wp-content/uploads/2020/12/CAM122020.pdf
  • B2B-Cambodia, “International Travellers To Cambodia Dropped By 80% in 2020”, 21 January 2021, https://www.b2b-cambodia.com/news/international-travellers-to-cambodia-dropped-by-80-in-2020/
  • Khmer Times, “Angkor Like Never Before Campaign To Revive Siem Reap”, Taing Rinith, 18 February 2021, https://www.khmertimeskh.com/50815304/angkor-wat-like-never-before-campaign-to-revive-siem-reap/

 

カンボジアの犬肉産業

本日、当館に上記のハガキが郵便で届きました。

 

差出人は不明ですので、どのような方がこのハガキを送って下さったのか確認できません。

 

しかし、このハガキを書かれた方のお気持ちは、私達にもよく分かります。昨日付カンボジアの「クメールタイムズ」に、カンボジアの食肉についての記事が掲載されていました。

 

Khmer Times

Canine slaughterhouse discovered in Skun sparks fresh call for dog meat ban

記事によりますと、カンボジアのカンポン・チャム州で犬の「畜殺場」が発見されました。調査の結果、1995年以降およそ100万匹の犬が「と殺」されていたそうです。その後、様々なカンボジアの動物福祉団体がカンボジア政府に対し、全国の犬肉産業の禁止を訴えています。また、犬肉産業に反対するキャンペーンに賛同する約100万人分の署名が集まっているそうです。

 

犬肉産業は、カンボジアだけではなく、世界の他の国・地域にも存在しています。食文化は、国・地域によってそれぞれですので、批判するのはいかがなものか?とのご意見もあると思います。しかし近年、感染症の発生や不衛生な環境、動物虐待などの深刻な問題を引き起こす原因になっていると見られています。そのため、これからは野生動物の食肉産業禁止に官民あげて真剣に取り組む必要があると思います。

 


参考文献:

  • Khmer Times, “Canine Slaughterhouse Discovered In Skun Sparks Fresh Call For Dog Meat Ban”, Rhea Mae Soco, 16 February 2021, https://www.khmertimeskh.com/50814433/canine-slaughterhouse-discovered-in-skun-sparks-fresh-call-for-dog-meat-ban/

 

What’s On? In カンボジア Cambodia

Chinese New Year 春節・旧正月

Photo credit: Khmer Times

今日(2月12日)から中華圏各地で、チャイニーズニューイヤー(旧正月・春節)が15日間続きます。

 

カンボジアは祝日ではありませんが、チャイニーズニューイヤーを祝う中華系カンボジア人が多数いらっしゃるようです。チャイニーズニューイヤーは、4月のクメール正月に次ぐ、カンボジアで2番目に盛大な新年を祝うイベントになります。ちなみに、カンボジアの七不思議の1つに数えられると思うのですが、なんとカンボジアには新年を祝う行事が3つもあるのです。(もう一つは1月1日のインターナショナルニューイヤー)

 

中華系カンボジア人は、チャイニーズニューイヤーを迎えるにあたり、中華圏の他地方の人々と同様に、旧正月の様々なしきたりに従い準備を進めるようです。例えば、事前に大掃除をしたり、新年用の飾りや縁起物を飾ったり、新年用に新しい服や食べ物、飲み物などを用意したりします。また、チャイニーズニューイヤーのイブに、人々は地元に帰省し、家族や親戚と一緒に夕食をとります。そして、寺院にお参りし、家族の一年の健康などをお祈りします。期間中には、街中でもライオンダンス(獅子舞)が見られます。

Photo credit: Khmer Times

今年のチャイニーズニューイヤーは、カンボジアを含め他の中華圏の国々でも、コロナの影響で例年より小規模なお祝いになると予想されます。今年は帰省せずステイホームで、Zoomなどを利用して家族や親戚、親友と、「Gong Xi Fa Cai!(ゴン・シー・ファー・ツァイ)」(意味:幸せと繁栄をお祈りします!)と定番のフレーズで挨拶し、チャイニーズニューイヤーを過ごすという方も多いかもしれません。とても残念ですが、来年はきっと、皆で顔を合わせてニューノーマルなお祝いが出来ることでしょう。

 


参考文献:

  • Khmer Times, “The Spirit of Chinese New Year Grows Stronger In Cambodia”, Mark Jayson L. Lozada, 5 February 2019, https://www.khmertimeskh.com/577544/the-spirit-of-chinese-new-year-grows-stronger-in-cambodia/
  • Xin Hua Net, “Cambodia Prepares For Chinese New Year Celebrations”, 25 January 2017, http://www.xinhuanet.com//english/2017-01/25/c_136011886.htm

 

カンボジア入国規制(2020年12月12日時点)「要約」

Cambodia’s Entry Requirement (as of 12 Dec 2020) ー A Recap

カンボジア入国規制の詳細について、下記のPDFをご確認ください。

For more details, please refer to below PDF.

 

PCR検査/陰性証明書を発行する日本医療機関の検索・Clinic Search (PCR Test/Certificate Issuance in Japan) 

 

1)日本経済産業省・Ministry of Economy, Trade and Industry Japan(TeCOT)

2)日本渡航医学会・Japanese Society of Travel and Health

 

FORTE Covid-19保険購入・FORTE Covid-19 Insurance Purchase

※加入手続きについて、不明な点がございましたら、当館にお問い合わせください。

 

What’s On? In カンボジア Cambodia

Angkor Wat International Half Marathon アンコールワット国際ハーフマラソン大会

今週末、カンボジアでは「第25回アンコールワット国際ハーフマラソン大会」が開催されます。しかし、今回は大会史上初のバーチャルランとなります!

 

アンコールワット国際ハーフマラソン大会は、1996年に元女子マラソン選手でオリンピックメダリストの有森裕子氏らによって設立され、毎年12月にカンボジアの世界遺産アンコールワット遺跡公園で行われています。魅力的なコースなので、毎年カンボジア国内外から多くのマラソン選手やランナーが参加しています。また、同マラソン大会は、チャリティー国際認定マラソンでもあり、参加費や寄付金が子ども病院や地雷被害者などへの支援に役立てられています。

 

本来であれば、昨年の12月6日に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮して、2021年1月24日に延期されました。しかしその後、1月18日にカンボジアオリンピック委員会(NOCC)は、コロナ感染拡大防止対策として、バーチャルラン(virtual run)を2月6日(土)~7日(日)に開催すると発表しました。

 

バーチャルランですが、2月5日(金)にNOCCの正式SNSを通じて、ライブ開幕式が行われる予定です。マラソン大会の参加者は、6日と7日のいずれかの日程でバーチャルランに参加できますが、24時間以内に登録されたレースカテゴリー(5km、10km、21km)を完走する必要があります。また、海外参加者に対しては、次回2021年12月5日開催予定の「第26回アンコールワット国際ハーフマラソン大会」に参加する際、レースタグを提示すると、参加費が25%割引になるそうです。

 

ここで、当館とアンコールワット国際ハーフマラソン大会とのつながりについて、ご説明させていただきます。

19年前(2002年)に、当館の山田名誉領事も、スペシャルゲストとして、アンコールワット国際ハーフマラソン大会に参加させて頂きました。下の写真は、当時のアンコールワット国際ハーフマラソン大会での一コマです。

 

有森さんと山田名誉領事の笑顔がまぶしいですね!


参考文献:

  • Khmer Times, “Angkor Wat International Marathon To Be Held Virtually For The First Time”, Jose Rodriguez T. Senase, 18 January 2021, https://www.khmertimeskh.com/50804568/angkor-wat-intl-marathon-to-be-held-virtually-for-the-first-time/
  • Cambodia Events, Angkor Half Marathon, http://www.cambodia-events.org/angkor-half-marathon/

 

「Agribuddy」カンボジア農家の仲間!

Photo credit: EU-Startups webpage

カンボジアのアグリテック企業「Agribuddy(アグリバディ)」の創業者、北浦 健伍(きたうら けんご)氏が、2020年度Global Startup Award (ASEAN Startupカテゴリー)の「Founder of the Year(年間最優秀創業者)」賞を受賞されました。カンボジア企業で同賞を受賞するのは「Agribuddy」が初めてだそうです。

 

Global Startup Awardは、2012年にデンマークで創設されました。スタートアップ企業を表彰する、世界最大の独立系スタートアップ・エコシステム・コンペです。毎年世界各地から、特にIT・ウェブに関わるビジネスやサービス事業の分野で積極的に社会貢献に取り組んでいる優秀なスタートアップ企業を選抜し、授賞しています。

 

「Agribuddy」は、2015年に大阪府吹田市出身の実業家 北浦氏によって設立された、日系アグリテック企業です。本社所在地は香港ですが、カンボジアを中心に活動をしています。IT技術・金融サービスの利用を通じて、カンボジア農家の支援、農業生産性の向上、そして農家の生活を豊かにするというミッションを掲げています。また、2018年からは、カンボジアサッカーチームのオーナーであるプロサッカー選手の本田 圭佑氏も「Agribuddy」のブランドアンバサダーヘッドに就任しています。

 

直接「Agribuddy」社に確認していませんが、もしかすると、カンボジアで農業(agriculture)に携わる皆さんと、まるで仲間(buddy)のような親しい関係を築いていらっしゃるので、「Agribuddy」という社名にされたのではないでしょうか。知らんけど!(←関西人がよく使う魔法の言葉)

 


参考文献:

  • B2B Cambodia, “Agribuddy Founder Wins Global Startup Award”, 2 February 2021, https://www.b2b-cambodia.com/news/agribuddy-founder-wins-global-startup-award/
  • Global Startup Awards, https://www.globalstartupawards.com/about
  • Agribuddy, https://www.agribuddy.com/

 

2019年カンボジア王国人口センサス

1月26日(火)、カンボジアの計画省から2019年カンボジア人口センサスの結果が発表されました。人口センサスの実施は、今回が4回目です。これまで、1962年、1998年と2008年に実施されています。調査期間は、2019年3月3日~13日で、調査結果は下記の通りです。

 

1)2019年カンボジアの総人口は、1555万2211人となりました。2008年の人口(1339万5682人)より、16%(約210万人)の増加です。しかし、10年間の平均増加率は1.4%であり、2008年の1.5%より下がりました。出生率の低下や海外移民などが原因だと思われます。

 

2)人口データには、在外カンボジア国民の数(約123万人)が含まれていません。移民先は、タイ(約110万人)、韓国(約5万人)、マレーシア(約3万人)、日本(約9千人)、シンガポール(約800人)の順番になります。

 

3)人口の1555万2211人のうち、男性: 757万1837人 (48.7%)、女性: 798万374人 (51.3%)

 

4)人口分布・密度

  • 人口密度:75人/km²(2008年)→ 87人/km²(2019年)
  • カンボジアで最も人口の多い州:プノンペン(約228万人)。シェムリアップは4位(約100万人)。
  • カンボジアで最も人口の少ない州:ケップ(42,665人)

 

5)年齢分布

  • 平均年齢:22歳(2008年)→ 27歳(2019年)
  • 15歳以下: 33.7%(2008年)→ 29.4%(2019年)
  • 15歳~59歳: 60%(2008年)→ 61.7%(2019年)
  • 60歳以上: 6.3%(2008年)→ 8.9%(2019年)
  • 生産年齢人口(15歳~59歳)が増加しており、高度成長のチャンスの時期を迎えています。

 

6)出生率:2.7(2008年)→ 2.5(2019年)

 

7)平均寿命:75.5歳

 

8)平均結婚年齢は、男性(27歳)、女性(24歳)

 

9)識字率向上(7歳以上):78.4%(2008年)→ 88.5%(2019年)

 

10)カンボジア労働者

  • 労働力率(15歳以上):81.7%
  • 失業率(15歳以上):1.3%
  • 農業の就業者:54.7%
  • サービス業の就業者:26.5%
  • 製造業の就業者:18.8%

 

調査の報告書(英語・クメール語)詳細については、下記カンボジア計画省のホームページをご確認ください。

https://www.nis.gov.kh/index.php/en/15-gpc/79-press-release-of-the-2019-cambodia-general-population-census

 


参考文献:

  • Khmer Times, “Cambodian Population Increases To 15.6 Million”, Sen David, 27 January 2021, https://www.khmertimeskh.com/50807372/cambodian-population-increases-to-15-6-million/

 

世界湿地の日(World Wetlands Day)

今日は2月2日は「世界湿地の日(World Wetlands Day)」です。

 

世界各地の湿地の保全・維持、そして有効な活用を推進するために、1971年から毎年2月2日を記念日としています。1971年2月2日に、イランのラムサールにおいて「ラムサール条約(Ramsar Convention)」が締結されたことが始まりです。この日を迎えるにあたり、毎年様々なテーマが設定され、各国・地域においてその年のテーマに沿ったイベントや展示、セミナーなどが開催されます。今年のテーマは「湿地と水(Wetlands and Water)」です。

 

湿地といえば、カンボジアの国土面積の約30%(85,235ヘクタール)は湿地に覆われています。カンボジアの湿地は、主にトンレサップ湖やメコン川の周辺、カンボジア南部の沿岸地域などに存在しています。そのうち、ラムサール条約によって認定された湿地は5カ所です。下記にその5カ所を紹介いたします。

 

1)Boeng Chhmar and Associated River System and Floodplain(ボエン・チマ)

  • 所在地:コンポントム州
  • 登録日付:1999年6月23日
  • 面積:28,000ヘクタール

 

2)Koh Kapik and Associated Islets(コッコン周辺の離島)

  • 所在地:コッコン州
  • 登録日付:1999年6月23日
  • 面積:12,000ヘクタール

 

3)Middle Stretches of Mekong River North of Stoeng Treng(メコン川)

  • 所在地:ストゥントレン州
  • 登録日付:1999年6月23日
  • 面積:14,600ヘクタール

 

4)Prek Toal Ramsar Site(プレックトアール)

  • 所在地:バッタンバン州
  • 登録日付:2015年10月2日
  • 面積:21,342ヘクタール

 

5)Stung Sen (ストゥン・セン)

  • 所在地:コンポントム州
  • 登録日付:2018年11月2日
  • 面積:9,293ヘクタール

 


参考文献:

  • World Wetlands Day, https://www.worldwetlandsday.org/
  • Wetlands International Japan (日本語), https://japan.wetlands.org/ja/
  • Ramsar, “Ramsar Sites In Cambodia”, https://rsis.ramsar.org/sites/default/files/rsiswp_search/exports/Ramsar-Sites-annotated-summary-Cambodia.pdf?1612226256