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3月3日 ひな祭り ー クメールスタイル

Photo credit: Banjureth Art Facebook.

 

今日はひな祭りです。ひな祭りに、ひな人形を飾るお家も多いのではないでしょうか?

 

カンボジアにひな祭りのような行事はありませんが、なんとクメール伝統衣装をまとったバービー人形を作る職人がいらっしゃいます。シェムリアップ出身のデザイナー、Cheab Sibora氏です。

 

写真:クメール伝統衣装のバービー人形のデザイナー、Cheab Sibora氏。Photo credit: Banjureth Art Facebook.

 

Cheab Sibora氏は、多くの人にカンボジアの伝統文化や芸術、そしてクメールの歴史を知ってもらいたいと、2011年からバービー人形のためにクメール伝統衣装のデザインを始めたそうです。Cheab Sibora氏がデザインしたバービー人形は、クメール古典舞踊のアプサラ衣装や、カンボジア25州のご当地文化に触発された衣装などを着用しています。衣装の裁縫やアクセサリー製作は、すべて手作業で行われています。

Photo credit: Banjureth Art Facebook.

 

Cheab Sibora氏のクメールスタイルバービー人形は、非常に精巧で独創的な工芸品ですので、カンボジア国内外でとても人気が高いようです。ちなみに、これらのバービー人形は一体$30~$50(約3500円~6000円)で販売されているそうです。現在、商品の購入・配送は、カンボジア国内のみとなっています。購入に興味がおありの方は、下記公式フェイスブックページにお問い合わせしてみてはいかがでしょうか(英語対応のみ)。

Banjueth Art:https://www.facebook.com/Apsara.Barbie/?ref=page_internal

 

ちなみに、今日カンボジアは、「ナショナル・カルチャー・デー(National Culture Day)」です。今年は、「Youth for National Culture(カンボジア文化における若者の役割)」というテーマが掲げられています。カンボジアは、歴史と文化が非常に豊かな国です。カンボジアの伝統文化と芸術を広く世界に伝えるためにも、Cheab Sibora氏のような、古くからの文化と新鮮な感性をミックスさせる才能を持った、若いアーティストの力が必要だと思います。

 


参考文献・Reference:

  • Khmer Times, “Creation and Preservation of National Identity Encouraged for National Culture Day” by Tith Kongnov, 23 February 2022, https://www.khmertimeskh.com/501030000/creation-and-preservation-of-national-identity-encouraged-for-national-culture-day/
  • Phnom Penh Post, “The Cambodian Designer Making Barbie Dolls in Traditional Costume” by Pann Rethea, 14 December 2018, https://www.phnompenhpost.com/post-life-arts-culture/cambodian-designer-making-barbie-dolls-traditional-costume
  • Khmer Times, Apsara Barbie Creator Spreads Khmer Culture One Doll At A Time” by Seng Solydeth, 26 September 2017, https://www.khmertimeskh.com/83422/apsara-barbie-creator-spreads-khmer-culture-one-doll-time/

 

カンボジア&冬季五輪

本日から2022年北京で冬季オリンピックが開催されます。

 

残念ながら、今回カンボジアからは参加選手がいません。と言いますか・・・カンボジアは、冬季オリンピック大会に今まで一度も参加したことがありません。しかしながら、以前カンボジアには、フィギュアスケートのナショナルチームがあったのです。

写真はイオンモール・プノンペンのスケートリンク

 

熱帯モンスーン気候に属しているカンボジアですが、2013年6月、プノンペン市内の「Kids City(ファミリーアミューズメントセンター」に初めてのアイススケートリンクがオープンし、その翌年には「イオンモール・プノンペン」にも、さらに広いアイススケートリンクがオープンしました。

(※本日現在、Kids City及びイオンモールプノンペンのアイススケートリンクは閉鎖されているようです。)

 

国内にスケートリンクが出来るまでは、フィギュアスケートという競技を知っているカンボジア人はほとんどいなかったようです。スケートリンクの開設以来、特に子ども達や若者の間で、フィギュアスケート競技に対する人気が出たようです。

写真は2017年の東南アジア競技大会に出場した2名男子フィギュアスケート選手

 

その後2015年に、カンボジア初のフィギュアスケートナショナルチームが結成されました。チームに在籍していた2名の男子フィギュアスケート選手は、2017年の東南アジア競技大会(於マレーシア・クアラルンプール)に出場しましたが、それがカンボジアのフィギュアスケート選手にとって、最初で最後の国際スポーツ大会になりました。

 

次の2023年東南アジア競技大会は、カンボジア・プノンペンで行われます。カンボジアでは初開催となり、カンボジアでアスリートの活躍を実際に観戦できる、非常に貴重なイベントとなるでしょう。今回の冬季五輪、そして、来年の東南アジア競技大会によって、カンボジア国内でフィギュアスケート競技への興味と関心が高まり、再びスケートリンクが復活すれば素敵ですね!そして、次の2027年の冬季五輪にカンボジア選手が参加すれば、ますますカンボジアでのオリンピック観戦は盛り上がるでしょう。

 


参考文献:

  • https://juliemasis.wordpress.com/2013/10/01/skating-magazine-first-ice-skating-rink-opens-in-cambodia/
  • https://www.khmertimeskh.com/52419/crowds-cool-off-at-aeon-malls-ice-skating-rink/
  • https://www.bbc.com/news/world-asia-42007557
  • https://en.wikipedia.org/wiki/Figure_skating_at_the_2017_Southeast_Asian_Games

 

「One World Festival」開催中 ー 2月1日(火)~28日(月)

“One World Festival” (1 February – 28 February 2022)

(English follows after Japanese)

本日から2月28日まで、「ワン・ワールド・フェスティバル(One World Festival)」が開催されています。

 

「ワン・ワールド・フェスティバル」とは、1993年から毎年2月に開催されている、関西・西日本を中心とした国際協力及び国際交流を促進する最大級のイベントです。例年はアウトドアイベントとして、大阪城公園や大阪国際交流センター、大阪市扇町公園などで行われていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年からはオンラインで開催されています。

 

今年は当館も参加させていただきました!当館が投稿しました動画は以下の3点です。

 

オンラインキッチン

  • カンボジア料理「Num Banh Chok Tek Prey」レシピ紹介:https://onefes-live.net/kitchen_field/142/

オンラインステージ

  • カンボジア古典舞踊紹介:https://onefes-live.net/stage_field/113/
  • カンボジア楽器・ダンス紹介:https://onefes-live.net/stage_field/115/

 

とても楽しく興味深い動画ばかりですので、是非鑑賞してみてください!そして、いいね💗をお願いいたします!

 

「ワン・ワールド・フェスティバル(One World Festival)」公式サイト:https://onefes-live.net/

 


 

From today until 28 February 2022 is the start of the “One World Festival”.

 

The “One World Festival”, which is held in February every year since 1993, is a big event in the Kansai・West Japan region to promote international cooperation and cultural exchange.  In past years, the festival was organized as an outdoor event in places like Osaka Castle Park, Osaka International House Foundation and Osaka City Ogimachi Park. However, due to the Covid-19 pandemic, the festival was changed to an online event from last year.

 

And this year, our Honorary Consulate is honoured to be invited to participate in the event by submitting three Cambodia-themed videos! The link to the videos are as per below:

 

Online Kitchen

  • Cambodian Food “Num Banh Chok Tek Prey” Recipe: https://onefes-live.net/kitchen_field/142/

Online Stage

  • Khmer Classical Dance:https://onefes-live.net/stage_field/113/
  • Khmer Music & Dance:https://onefes-live.net/stage_field/115/

 

They are really informative videos and so please do check it out! And do remember to “Like” it too!

One World Festival official site:https://onefes-live.net/

 

HAPPY NEW YEAR!  あけましておめでとうございます!

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2022年は寅年ということで、カンボジアでトラトラえた1枚の写真を共有させていただきます!画像のトラは、2007年11月にカンボジア・モンドルキリ州で最後に目撃されたトラだそうです。

かつてカンボジアの森林には野生のトラが多数生息していましたが、近年、トラとトラの食料となる獲物の密猟によって個体数が減少、現在は絶滅危惧種となっています。(ちなみに、カンボジアやタイ、ラオス等に生息しているトラは、「インドシナトラ」と呼ばれています。)カンボジアのトラの個体数回復のため、フンセン首相は、2017年8月にトラの再導入計画「Cambodia Tiger Action Plan(CTAP)」を承認しました。

 

コロナウィルスの変異株の出現により、世界中でまだまだ厳しい状況が続いていますが、引き続き感染拡大防止対策を徹底して参りましょう。新しい年が、皆様にとって、幸多き一年になりますように。

 


参考文献:

  • Khmer Times, “No More Tigers Live In Cambodia” by Mao Chanvireak, 30 July 2021, https://www.khmertimeskh.com/50904513/no-more-tigers-live-in-cambodia-on-world-tiger-day/
  • Wildlife Alliance, “Tiger Reintroduction”, https://www.wildlifealliance.org/tiger-reintroduction/
  • AFP BB News(日本語)、2016年4月6日、https://www.afpbb.com/articles/-/3083155?pid=17715748

 

カンボジアの食文化についてご紹介いたします!

カンボジア料理を召し上がられたことはありますか。カンボジア料理がどのようなものなのか、ご存じでしょうか。

カンボジアの食文化やカンボジア料理のレシピ等についてご興味のある方は、是非下記のイベントや資料をご覧ください!

 

1.堺市国際部・アセアン交流推進室主催の「カンボジアからこんにちは」オンラインイベント

 

2.日本アセアンセンター発行の「アセアンレシピ」

 

3.カンボジア外務省発行の「The Taste of Angkor」レシピブック

  • 2021年度のグルマン世界料理本大賞で「ベストアジア料理本」を受賞しました。https://www.globaltimes.cn/page/202112/1240508.shtml
  • 30種類以上のカンボジア料理のレシピが掲載されています。
  • 当館の書籍コーナーに置いておりますので、ご来館の際、是非お手に取ってご覧ください!

 

アジア雑貨店「cocode journey」がカンボジア製クロマー販売 @ 大阪・淀川アーバンマルシェ(12月5日)

今週の日曜日(12月5日)に、大阪の淀川河川公園にて「淀川アーバンマルシェ・クリスマーケット」が開催されます。そして、このイベントにアジア雑貨を取り扱っている専門店「cocode journey」が出店し、カンボジア製のクロマー&マスクセット(1,800円・税込)が販売される予定です!

 

クロマーとは、カンボジアの伝統的な手織布のことです。クロマーの使い道は様々で、タオル・帽子やバッグになったり、もちろんスカーフとして使用もします。
また、赤ちゃんを抱っこするスリングや、テーブルクロス、最後には雑巾として使用するようです。

写真提供:cocode journey

 

セットのマスクはクロマーと同じ柄で、とても可愛いユニークな雑貨です。クリスマスプレゼントとして大切な方に送るには、最適なアイテムではないでしょうか。

カンボジア製のクロマー&マスクセットを購入してみたい!とお考えの方は、是非今週の日曜日に、「淀川アーバンマルシェ・クリスマーケット」会場へ足を運んでみてください!

 

「淀川アーバンマルシェ・クリスマーケット」及び「cocode journey」のブース情報については、下記にてご確認ください。

 

また、アジア雑貨専門店「cocode journey」については、下記のURLからご確認いただけます。

 

成城石井でカンボジアチキンカレー(レトルト)販売中

現在、スーパーマーケットの成城石井で【カンボジアチキンカリー・599円(税抜)】が販売されています。

【カンボジアチキンカリー】は、東京・池袋で中華料理店を経営されている、カンボジア出身のシェフの監修によって作られたレトルト食品です。なかなか日本ではカンボジアのカレーを食べる機会がありませんので、早速成城石井に足を運び、買ってみました!

 

カレーには、鶏肉のほかに、ジャガイモではなく、サツマイモ(珍しい!)が入っています。サツマイモに関係があるのかは分かりませんが、最初の一口は、とても甘い味がしました。しかし、辛味があとからやって来て、「辛っ!」と思いました。再度パッケージを確認したところ、大辛とのことでした・・・。ですので、辛さに弱い方には、少々キツイかもしれません。

 

【カンボジアチキンカリー】は未知の味がしたにもかかわらず、かなり美味しいと思いました。おうちで気軽に味わえるエスニック料理として、是非一度お試しください。※事前にお水の用意も忘れずに←これ、結構大事!

 

カンボジア難民の大富豪を題材にした映画「The Donut King (ドーナツキング)」が上映中

本日11月19日(金)より、大阪のシネ・リーブル梅田劇場にて、映画「The Donut King(ドーナツキング)」が上映されています。

 

「The Donut King(ドーナツキング)」は、70年代にカンボジア内戦からアメリカ・カリフォルニア州へ逃れたカンボジア難民のTed Ngoy(テッド・ノイ)氏についてのドキュメンタリー映画です。デット・ノイ氏は、アメリカ・カリフォルニア州で自らの力でドーナツ店を設立し、ドーナツの経営で大成功を収めたため、アメリカで多くの人に「ドーナツキング」と呼ばれるようになりました。また、ドーナツ店の経営を通じて、アメリカにいるカンボジア難民への雇用支援なども積極的に行っていたそうです。

 

テッド・ノイ氏のアメリカン・ドリームや難民から大富豪になった経緯などに興味を持たれた方は、是非映画「ドーナツキング」をご覧ください!

 

上映劇場やスケジュールの詳細については、下記「ドーナツキング」の公式サイトからご確認いただけます。

http://donutking-japan.com/

 

 

カンボジアでも、エアタクシー実現の可能性が!

2021年9月21日(火)、カンボジアの学生たちが有人ドローン試作機を開発したとネットニュースで報道されました。

 

首都プノンペンの渋滞の解消を当初の目的に、プノンペンにある「National Polytechnic Institute of Cambodia(NPIC)」の学生たちが、学校の椅子やプロペラなどを利用し、有人ドローンを製作しました。渋滞の解消だけでなく、消火活動やプノンペン市内で乗客を運ぶエアタクシーとしての利用を目指したいそうです。

 

有人ドローン試作機は、体重60キロまでの人を運ぶことが可能であり、10分間ほどで約1キロメートルを飛行できるそうです。有人ドローン試作機の開発期間は3年間で、開発費は約20,000米ドル(220万円)だそうです。

 

現在の有人ドローン試作機は、高さ4メートルまでしか上昇できませんが、学生たちは将来的にはより高く、より遠くまで飛行できる、体重制限が60キロ以上の有人ドローンの製作に取り組んでいきたいと語っています。

 

2025年の大阪・関西万博の際に、大阪府・市がSkyDriveと共同開発を進めている「空飛ぶクルマ」とともに、カンボジア産の「エアタクシー」が大空を自由に飛行できるようになれば、万博の成功に花を添えることになるでしょう。

 


参考文献:

  • Reuters, “Buckle Up: Cambodia Students Build Manned Drone to Aid Community”, 21 September 2021, by https://www.reuters.com/world/buckle-up-cambodian-students-build-manned-drone-aid-community-2021-09-21/

 

東京2020パラリンピック・カンボジア出場選手

本日(8月24日)から9月5日まで、東京2020パラリンピックが開催されます。

 

カンボジア王国からは、選手1名が出場する予定です。

  • 競技:陸上男子100m 車いすT54クラス
  • 選手:Van Vun(ヴァン・ヴォン)
  • 出場日程:9月1日(水)「予定」

 

Van Vun選手は、カンボジア・カンダール州出身です。3歳の時に患ったポリオのせいで、後遺症が残ったそうです。Van Vun選手は、2011年に車いす陸上競技を始めて以来、東南アジアパラ競技大会(ASEAN Para Games)や、2016年のリオ・パラリンピックにもカンボジア王国の代表として出場されています。

 

Van Vun選手のご健闘をお祈りしています!皆さんもご声援をよろしくお願いいたします!!

 


参考文献・Reference(s):

  • International Paralympic Committee, https://www.paralympic.org/vun-van